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IoT (Internet of Things)についてのプレゼン [選択科目(elective courses)]

昨日は、デジタルマーケティングのクラスでプレゼンを行いました。
テーマはIoT (Internet of Things)で、これからどんどん多くの物がオンライン上で繋がる時代が来るという話です。

その中でも、私はプロジェクト評価の範囲を担当し、リターンの不確実性が高いIoTのプロジェクトをどの様に評価すれば良いかを説明しました。

プロジェクトの評価方法と聞くと、NPV(Net Present Value)をまず初めに思い浮かべる人が多いのではないかと思います。というのも、NPVは欠点もあるものの、計算が楽で、しかも基本的にNPVがプラスかマイナスかでプロジェクトを進める価値があるかどうか判断出来るので、使い勝手が良いからだと思います。

しかし、NPVを使うとプロジェクトの柔軟性や後から行えるアクションを評価を入れられないため、特にハイリスクなプロジェクトに対しては、プロジェクトの価値を低く見積もりがちになってしまいます。


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そこで使うのは、リアルオプションという考え方です。リアルオプションでは、プロジェクトが進むにつれて、マネジャーが行えるアクション(オプション)を現在価値に換算します。

まず、リアルオプションの考え方を用いてプロジェクトの現在価値を計算します。そして、プロジェクトの現在価値よりも現在価値が低いコストでそのプロジェクトを行える場合、そのプロジェクトは進める価値があるという事です。

プレゼンの中では、ハイリスクなプロジェクトの例として、映画作成会社が映画製作中に取れる様々なアクション(オプション)について説明して、リアルオプションの考え方を理解してもらいました。

また、リアルオプションの価値を評価する方法として、2つあげました。1つは、ファイナンスで有名なブラックショールズモデルを使った計算法です。リアルオプションに関する変数をブラックショールズモデルで用いる変数に当てはめて、リアルオプションの価値を計算するという方法です。

しかし、このブラックショールズモデルを使った計算法はリスクやリターンを詳しく設定する柔軟性がありません。

そこで、2つ目のやり方であるディシジョンツリーを用いた計算法を説明しました。ディシジョンツリーを使えば、プロジェクトの先でどの様なオプションが利用できるのか視覚的に分かりやすいですし、何よりもマネジャーが一つ一つのシナリオの可能性とリターンを設定出来るため、ハイリスクなプロジェクトをより正確に評価出来ます。

とは言ったものの、現実世界では、各シナリオの実現可能性とリターンを正確に予測する事は不可能に近いので、デメリットが無いわけではありません。

しかし、多くのIoTプロジェクトでは、高額の初期投資を必要とし、一旦プロジェクトを始めてしまうと簡単には元に戻せない不可逆性もあり、リターンのリスクも高いです。そのため、NPVを使うよりもリアルオプションを用いて、ディシジョンツリーでオプションの価値を評価した方が良いという訳です。

このクラスでは、再来週に別のプロジェクトのプレゼンがまたあるので、急いで資料を作成し終わらせたいと思います。


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