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確定拠出年金の教科書 [読書]

確定拠出年金の教科書という本を読みました。
2017年1月1日からの法改正により、20歳以上のほぼ全ての人が確定拠出年金を利用出来る様になる事もあり、全体像を理解する為にこの本を買ってみました。
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教科書と言っているだけの事はあり、確定拠出年金に関わる事柄を網羅的にカバーしており、確定拠出年金のメリットから具体的な銘柄選択方法や各種手続きのやり方まで書いてあります。

著者が安定の山崎元氏で、正確、簡潔、誠実な文章を用いて、ややこしい内容を分かりやすく説明してくれます。


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確定拠出年金では、掛け金が全額非課税になり、所得税、住民税を減らす事が出来る上に、運用中の利益にかかる税金も非課税、更に、老後に給付を受ける時も税金の控除があり、かなり有利な条件が揃っています。

個人的には、現状、中途半端な使い勝手のNISAよりもずいぶんとシンプルかつ確実にメリットを享受出来る仕組みだと感じました。

確定拠出年金で利用すべき商品は、自分の投資戦略全体から導きだします。基本的には、NISAで国内株式のインデックスETF(TOPIX連動型ETF)を買い、確定拠出年金では、海外株式のインデックスファンドを選び、調整は、普通の証券口座で行うという形です。著者の推奨するリスク資産のアセットアロケーションは、国内株式50%,海外株式50%とシンプルなものです。

確定拠出年金のメリットを最大限に享受するために大切な事は、リスク資産(基本的に海外株式のインデックスファンド)にお金をおき、元本確保型や、バランス型、アクティブファンド等の商品を選ばず、とにかく運用管理手数料が高い商品を避ける事です。

米国ETFを使って資産運用をしている側からすると、日本の多くの投資信託にかかる運用管理手数料は高すぎて悪い冗談にしか見えません。

山崎元氏が客員研究員を務める楽天証券の確定拠出年金のラインアップを確認してみると、意外と使いたい海外株式のインデックスファンドがなくて、少々残念でした。

確定拠出年金を利用されていない方は、老後のために、確定拠出年金の利用を考えてみてはいかがでしょうか。





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